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令和4年度(2022年度)自主文化事業として2都市で公演

公演目標

平和な世の中への感謝の気持ちと、命の大切さを感じて欲しい。

​インタビュー

30代男性のイメージ

30代 男性

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特攻隊という名称は知識として知っていても、そこに人が生きていたという感覚がこれまで無かった事に気付いた。人の心と繋げて考えていなかった事を恥ずかしく思う。

20代男性のイメージ

20代 男性

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学生の頃にもっと授業で学ぶ機会が欲しかった。

神風特別攻撃隊。

特攻戦死者4000名以上。

その全てに、心が、人生が、命がありました。

ずっとずっとむかしのこと。

テストに出るから覚えなければならない「単語」。

現在とは関係の無い事。

そうなってはいませんか。

知ることでこれからの考え方が変わる

文化・芸術活動の大きな価値だと我々は考えます。 

私たちは「蒼空」に続く新作「桜舞」で、日本の歴史に刻まれた事実と、

そこに生きていた人たちの心情を描き、

平和への想いと命の大切さを感じてもらうきっかけにしたいと考えています。

「桜舞~花征きて~」とは

桜花作戦を題材に「蒼空」に続く、人間ドラマを描きます。

 

特攻兵器である人間爆弾・桜花。

桜花搭乗員である学徒兵・秋山勇は、鹿屋基地に赴任した時、まだ迷いの中にいました。

そこで出会った従軍看護婦の山際響子。彼女は、特攻作戦が、それを行う日本が、この時代がおかしいと諭し、自分は看護婦として、命を救う事に己の命をかけたいと語ります。

 

桜花を運ぶ一式陸上攻撃機を操縦する一式陸攻隊隊長・近藤伍郎少佐。

職業軍人・近藤、学徒兵・秋山。全く違う生き方をしてきた二人は本心と建前のせめぎ合いの中で語り合います。二人が唯一共通する想い、それは「守りたい」という気持ちでした。

 

自分の整備する桜花が、人間爆弾として人を死なせる兵器である事への葛藤を抱く整備兵・御代田啓太。

近藤少佐への想いを抱きつつ、女学生たちに生きることの大切さを伝えようとする教師・御代田真知子。

 

息子と再会し、その先に永遠の別れがある事を知った秋山勇の両親。

 

「桜舞~花征きて~」は、己の命と向き合う人々を通して、時代、そして心を描く人間ドラマです。

桜花とは

生還不能の特攻兵器に付けられた名称です。

大型爆弾に操縦席と翼、ロケットを付け、母機である一式陸上攻撃機に吊るされて目標付近で分離して発射。

発射された桜花を搭乗兵自身が操縦し、敵艦船へ体当たり攻撃を行うという、特攻の中でも人間魚雷・回天

と並ぶ残酷な兵器と言われています。

終戦までに755機生産され、55名の桜花搭乗員が特攻戦死しました。

 

桜花を搭載した一式陸攻は特攻が任務ではない為、基地に帰還する事が求められました。

しかし桜花の重量により速度が低速となり運動性が大きく損なわれる為、敵に狙われやすく、目標地点に到達する前に撃墜される事が多く、また、一式陸攻の操縦には7名の人間が必要で、桜花1機の為に7名もの人間が犠牲になるこの作戦は反対するものが多くいました。しかし桜花作戦は続きました。

一式陸攻搭乗員は365名が戦死。

 

放たれた瞬間に搭乗員の死が約束されるこの兵器は、米軍にとって理解不能で「Baka Bomb(馬鹿爆弾)」と呼ばれていました。

「桜舞~花征きて~」を描くに当たって

劇団員・久保泰(脚本)の祖父が桜花設計に関わっていた

事が作品を創る契機になりました。

桜花の機体模型は、靖国神社 遊就館に展示されています。

海軍報道班として桜花作戦を決行する神雷部隊に従軍し取材した作家・山岡荘八氏。

山岡氏が「桜花」と刻んだ桜花の碑は、鹿児島県鹿屋市にひっそりと建っています。

 

私たちINDIGO PLANTS関係者は何度もその両方を訪れています。

ある時、劇団員である脚本家の久保が重い口を開きました。

「桜花機体・主翼部分の設計技師の一人が祖父なのだ」と。

 

戦後80年を迎えようとしている今、桜花と向き合い、「忘れてはいけないこと」を真正面から捉え、「桜舞」を公演したいと考えています。

 

※【久保の祖父が設計】主翼部分一般の設計。長さ、角度、翼幅荷重や揚力の研究・設計

公演概要

劇団名
演激集団INDIGO PLANTS
題名
「桜舞~花征きて~」
脚本
久保泰
補綴・演出
藤田信宏
出演者
三原珠紀・工藤貴史・橋本和幸・佐藤顕紀・越田樹麗・宮崎重信・藤田信宏 他
舞台監督
清水義幸
舞台美術
江連亜花里
サウンドデザイン
坂出雅海
照明
龍野禎和/山家利紗
衣裳
阿部美千代
小道具
(有)京阪商会
宣伝美術
三國郷
企画・制作
演激集団INDIGO PLANTS
劇団ホームページ
https://www.stage-indigo.com

応援の声

俳優
白川  和子 

  • 2013年・2014年・2015年・2016年 演激集団INDIGO PLANTS「蒼空」出演

  • 2018年毎日映画コンクール(第73回)田中絹代賞 受賞

インディゴプランツのお芝居は生きている事の素晴らしさ。そして、何よりあったかーい気持ち。

前を向く力を感じさせてくれます。だから、私は、応援しています。

桜花の碑 世話人筆頭 太陽文化の会〛作家
郷原  建樹 

  • 著作「薩摩回天」「伊牟田尚平」「奈良原兄弟」 幻冬舎

「2016年の「蒼空」、そして2022年の「桜舞」心に深く刻まれております。私は今後の子供たちの為に「感性」を養う教育が必要だと考え活動しています。

そのなかでも「舞台」は特に重要な文化だと思います。その舞台人の中でも本物だと感じたINDIGO PLANTSが桜花を題材にした

作品を創ってくれる事を嬉しく思います。INDIGO PLANTSの「桜舞」公演を応援し、活動を支援いたします。」

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